2 月 20 2025
スイス人が突然に!
先日、忙しく動き回っている治療中の出来事を...!
ちょっと、その前に!
僕のところでは完全予約でカイロプラクティックのみを行っています。
まして新患と成れば飛び込みでは1000%診れません。
そして新患に必ずrequireしているのが直近1週間以内のレントゲン持参。
この様にお伝えすると大体の患者さんはレントゲンを持っていますと答えます。
撮影後に色々な人が身体に手を加え
揉み倒したり温めた倒したり電気を当て過ぎたり、治療機器に依存したり、
挙句に痛いところだけにしか目が行かずボキボキしたり。
持参されたお顔の写真と現物が違うのですが?
もし、その整形で納得していれば電話で問い合わせなどしてこないのでは?
だから...今、この瞬間の整形後のレントゲンがいるのです!
例えが悪かったかな?
僕のこだわるカイロプラクティックは
誰になんと言われようが科学的根拠に基づくアジャストを行うこと、
まぁ、当たり前のことですけどね。
だからアジャスト一つにでも拘り深層の状態を理解して行う。
ブームに乗りカイロプラクティックを行うお猿さんには
申し訳ないけど僕の真似など無理です!!
まぁ、真似されればエクスカリバーが躊躇なく登場です笑笑。
話は戻り、
午前中の治療時間内、バタバタと動き回る受付けや患者さん。
その場を少し離れていた受付が戻ると
少し前かがみになり腰を押さえて立ってるガタイの良い白人男性がいたそうです。
そしていきなり受付に「Can you speak English ?」と彼は尋ねました。
受付は首を横に振りながら一言 POORと答えると
スイス人は絶望した顔で「Oh~No~」
そして受付は「Do you speak Jananese?」と彼に聞き返すと、
スイス人は「No~! Only ARIGATO」
それを見ていた患者さん達はきっと心の中で、
「あんたらそれなりに会話出来てるやん!」って感じで
突っ込みを入れたかったことでしょう笑。
受付は僕のところへやって来て紙を見せます。
「受付に外国人が!」と。笑笑笑。
僕はすかさず「何?誰?」。受付は「知らない人!」
その時、ニーチェストを受ける態勢だった患者さんは、
頭の上で小声でゴソゴソと会話をしていたので
少し体を起こし、
「先生!大分ずれていますか?」と、自分の状態を心配されています。
僕は慌てて「いやいや違いますよ。すみません。」と小声で簡単に説明すると
一緒になって爆笑しました。
受付からの情報によると、
43歳180cmぐらいの筋肉質のスイス人男性。
さかのぼること5日前にスイス本国にてMRI撮影。
その結果
L4、L5、discにそれぞれdisc protrusion を確認したそうです。
そうです2か所の腰椎椎間板ヘルニアです。
その状態で飛行機で旅行に来るとは大した根性です。
そして彼はスイスでもカイロプラクティック治療を受けているそうで、
その辺のところは日本人の患者さん方が過去に
他のカイロプラクティックを受けて来られるより
数段カイロプラクティックの本髄を理解されていました。
そして受付に伝えてもらったのは最低限レントゲンがなければ無理!
そうすると彼は、得意げにMRI画像ならスマホに沢山ある!と、得意げに。
僕はそれを聞きMRIがあるなら何の問題もないので治療できるのですが、
問題は彼をどこの間に入れるかです。
彼を治療することにより彼より後の患者さんが自動的に遅延するし・・・
でも、優しい患者さんのご理解もあり快く診ることが出来ました。
彼曰く
スイスを出国した時は腰痛は問題ないレベルだったそうですが、
東京に到着し動き回っているうちにヘルニアが爆発!
腰はもとより臀部から下肢にまで少し症状が現れていると詳しく伝えてくれます。
僕はパーマー系ですから症状を追いかけないで症状を取り除きますから
伝えてくれてもくれなくても診れば分かりますけどね!
彼のスマホに載っている50枚以上のMRI画像を確認し次へと進みます。
MRI確認・・・完了!
ナーブスコープ確認・・・完了!
触診確認・・・完了!
その他もろもろのヘルニアの情報を習得確認・・・完了!
そして、Ready to Go!!
彼は「私はガンステッドは受けたことがない!
Dr?こんな状態でガンステッドを受けても大丈夫か?」と不安気に尋ねます。
日本語で「誰に言うてんねん!」と即座に返しましたが、不意打ちだったので
今回は英語が滑らかに出てこなかったのが非常に悔しい!笑
ただ彼には僕はspainとdiscの状態を確認してからアジャストするので
あなたのヘルニアに対してガンステッドで対応するか他のテクニックを使うかは
確認してから決める!!
あなたにとって最善の方法を選択する!と、
ガンガンと気合の英語で、正確さは別にして。
その後、彼の顔は緊張が取れ穏やかに、そして力が抜け始めました。
50年以上前のナーブスコープでバンプを探します。
ヘッド部分が細かな皮膚の凹凸に対しても密着性が現代のものより格段に良い。
彼をペルビックベンチへとinvite。
彼の表情が再び凍り付いてたので、
僕は Don’t worry. I don’t want to cause any problems. Trust me!
そしてランバーロールでヘルニアをアジャストし、その後ニーチェストでアジャスト。
閉めはサービカルチャアで完了。
サービカルチェアーでの後方からのアジャストは初めてだった様で
アジャスト後の彼はニコニコ顔。
彼の動く動作の加減で終了までに8分程時間は掛かってしまいました。
その後、ポストチェック。
あえて彼が訴えていた辛いポジションを取らせて、前屈、後屈。スピードある動き。
そして最後は歩かせてみました。Let’s go for a little walk.
彼の返事は英語が母国語で無い為か、全て親指を立てたThumbs upでした。
僕が再度,本当の状態を彼から聞きたかったので
目を見て Are you OK! It that really serious?
彼は Yes, I’m serious.
そして最後にテーピングで固定し持参されたベルトで保持し治療は・・・完了。
歩いても苦痛なく歩けたことが嬉しかったのか
この人日本人?と、思うぐらい頭を下げられて握手をされました。
しかし明日には大阪でその後、東京。
そして4日ほどしてスイスに帰国。何とか持てば良いのですが!
どう言う訳か彼は僕がパーマー大卒であることを知っていました。
と言うことは万が一痛くなっても東京なら誰か良いD.C.を見つけるでしょう。
彼の痛みが酷かったのと、僕が忙しかったので
証拠となる写真も僕のところへ来た経緯も聞くことは出来ませんでした。
しかし彼のおかげで
彼の前に居た患者さんも彼の為に待たされた患者さんも
先生が英語で会話してはるで~。なんて思ったのではないでしょうか!
普通以上に英語が理解出来て話せなければパーマー大学卒業は無理でしょ?!
僕が英語が苦手だと言っているのは
僕の娘の様にネイティブスピーカーの様に流暢に話せない!ということで、
日本育ちのカイロプラクターに負けるわけないやろ~。
謙遜してることぐらい理解せ~よ~。
話すぐらいなら簡単に話せるわ!!
今回のスイス人患者さんは
日頃からスイス国内で受けられているカイロプラクターの
患者教育が完璧だったから良かったのでしょう。
誰でもがヘルニアのことを理解し把握し説明は出来ます。
例え医療人じゃなくても!
しかしそれを行動として激痛を訴えている患者に対し
手術を用いず髄核を元の位置に戻すことは言葉で言えるほど簡単な事ではありません。
医師が言われる様に
中途半端に勉強した整体師やカイロプラクターが行うアジャストは
危険極まりなく百害あって一利なし。
僕はこの意見には100%賛同します。
一番ダメなものは医師の様に勉強もしていない者が
中途半端にヘルニアを理解して今は症状が無いからとアジャストしたり
脳天気に筋肉を鍛える行動を取る。これぞ無知のなせる業!!
スイス人とは全く違った先のことを知らなさすぎる愚かな所行。
そんな方達の将来が楽しみです。わくわくします!!(悪い笑い)
僕は基本、楽しく明るく仕事をしたいのでヘルニアは嫌いです。
出来れば診たくないです!
しかし探されてレントゲンをわざわざ撮影され持参されれば余程の理由がない限り
無理にでも時間を取りねじ込み診させていただいております。
僕も分離滑り、二分脊柱なので辛い患者の気持ちは人一倍分かります。
それだけに安易にヘルニアが治せると思っている未熟な施術師は容認できません!
僕の状態もそうですが、死ぬまでに悪化することはあれど治ることはないんですから!
如何に症状を発症させないかがカイロプラクターに求められていることなんです。
簡単に「俺がヘルニアを治してあげたー」なんて言うなよ!
その言葉は「私は勉強不足の無知な者である」と言っているのと同じですから!!
適切なカイロプラクティックケアを受けていれば
62歳でも前かがみのバイクにもミッション車にも乗れますから!
症状は無いですね~。
それとクラスお問い合わせについてですが、
人生は早く気付いて先に進んだ者の方が得です。
かと言って目先のアジャストだけを追いかけて猛勉強しても
とてつもなく大きな落とし穴が5年程経てば必ず現れます。
そこで金銭ではなく正直なアドバイスをしてくれる人がいるかいないかで
カイロプラクティック人生はかなり変わります。
だから僕を選んでとは言っておりません。
ただ後々後悔して
大金をつぎ込んだカイロプラクティックを否定しないですむように。
新年会よろしく!!
では。